社会保険労務士として活躍している人も業界によって年収も様々です。今回は各業界、ポジションにおいて異なる年収相場をみていきたいと思います。

■一般企業勤務社労士の年収
給与体系は勤務先企業によりますが、平均年収は450万～700万程度です。企業によっては、資格手当が5千円～3万円程度つくことがあります。企業に勤める社労士は総務・人事・労務業務を担うことがほとんどですが、今後は企業内社労士の需要が大きくなることも考えられ、活躍の場も広がっていくでしょう。会社員という立場なので収入は安定しており、キャリアを積みポジションが上がれば、年収のアップも期待できます。

■開業社労士／独立社労士の年収
年収は契約企業数や請負内容によるため、100万～1000万以上とかなりのばらつきがあります。報酬を上げていくためには社労士としての能力以外に、契約を得るための営業力、課題解決のための提案力、他社と差をつけるためのブランディング力、また昨今は業務効率化によるデジタル化に対する知識、対応力なども必要となってきます。独立開業後の年収がどのくらいになるのかは、本人の実力次第です。

■社会保険労務士事務所・法人勤務社労士の年収
年収は400万～650万程度です。通常の一般従業員として働く場合と、パートナー社員として働く場合で待遇が変わってきます。法人化された社労士事務所には、一般企業における執行役員や取締役であるパートナー社員が複数在籍しています。社労士事務所には独立前に勉強を目的として働く方も一定数おり、パートナーと従業員ではスキルや経験値に差が生じるため、それが年収にも反映されてきます。

■会計事務所・税理士法人勤務社労士の年収
年収は350万～800万程度と幅があります。税務・会計案件に加えて給与計算などの業務を請け負うことも多い税理士法人は、社会保険労務士法人を併設しているケースがあります。管理職などのポジションに就いている方の年収は事務所・法人の規模や請負内容のレベルにより大きく変わります。

【まとめ】社会保険労務士は他の士業と同様に、資格取得後は「開業」と「勤務」を選択することが出来ますが、実は独立開業する方が半数から8割というデータもあります。どの職場においても資格があれば安泰、というわけにはいきませんが、資格があることで安定した年収を得ること、年収をあげていく道が多数広がっていることは確かです。会計事務所併設の社会保険労務士事務所の年収は総じて高い水準も興味深い点です。アクトグラムでは各業界の求人も保有しておりますので、気になる方は是非ご相談ください。