去る10月5日に第54回(令和4年度)社会保険労務士試験の合格発表が行われました。令和4年度の合格率は、5.3%と前年度の7.9%から大幅な減少となっています。
5.3%という合格率は、概ね6%台前半から7%台で推移していた直近5年間と比べても、著しく低く、過去10年間でも平成27年の2.6%、平成28年の4.4%に次ぐものとなっています。また令和4年度では、合格基準点を下げる救済措置も行われなかったため、受験生にとってまさに狭き門といえる結果となっています。
そもそも社労士試験は、誰でも受験できるわけではなく、学歴要件や実務要件、資格要件等の要件を満たさなければ、受験すること自体が叶いません。受験資格に制限を設けた上で、6%や7%といった低い合格率となっており、難関と呼ばれるに相応しい資格となっています。
難関である社労士試験にあっても、令和4年度の合格率の低さは直近5年間において際立っており、今回合格した方は並々ならぬ努力があったものと思われます。低合格率であった今回の試験を突破したということは、確かな知識を持っている証左であり、今後開業社労士や勤務社労士として活動する上での自信に繋がります。
もちろん残念ながら力及ばず、不合格となった方であっても、これまで学んできたことが無駄となることはありません。次回の社労士試験に繋げるのはもちろんのこと、仕事や生活を送る上でも、学んだ知識を活かす場面があり、自身の勉強の成果を感じ取ることができるでしょう。