就職において社労士資格と実務経験はどちらが大事・・・?!

社労士資格、給与計算実務検定の資格を取ったものの、なかなか応募できる求人がない、、書類選考で見送りが多い、、という相談を受けます。実際に資格と実務経験って、どちらが大切なのでしょうか?仮に社労士事務所で労務顧問担当として3年実務経験がある無資格のAさん(30歳)と、社会保険労務士資格は保有しているが、実務は全く経験なしのBさん(30歳)のケースを考えてみますと、実務経験のほうが有利なケースが多いです。 社労士の場合は弁護士、会計士と異なり、独占業務も限られておりますので、社労士事務所によっては「資格者は所長だけで十分」という考えの事務所も多いです。新卒市場は別にして、中途市場においては採用側は原則経験者を募集しますので、30代、40代で国家資格はあるが事務所経験ゼロ、企業内での人事労務に携わった事もない方だと苦戦する転職活動になる事を想定し、戦略的に動いた方がよいでしょう。

但し、入社後はアドバンテージがあります。仕事と資格勉強を両立させていくのは相当大変なので、既に資格者保有している方は業務に全力投球できます。内定時の給与が低くても実務経験を積んでいけば資格保有者としてポジションも築きやすいので入社後3年、5年のスパンで見ていくと年数を追う事に経験年数は積みあがり、自身の市場価値もアップするでしょう。

<参考:年収帯>社労士事務所未経験・・社労士資格者でも350万~400万。企業内人事労務経験の有無、英語など特殊スキルによっては450万などの水準もあります。ちなみに社労士事務所の採用側が認識している経験はあくまで社労士事務所での経験で企業内の人事労務経験は経験に換算しない、と考えるのが一般的なのでご留意を。

応募先としては資格者が欲しい背景がある求人へのエントリーをお勧めします。WEB求人などからは判断しにくい点もありますので、気になる方は是非ご相談ください。