転職を成功させるWeb面接の事前準備(後編)

昨今、ZoomやTeams、SkypeといったWeb会議システムを使ってオンラインでWeb面接を行うということが当たり前の状況になっています。普段、社内外の打合せなどでWeb会議に慣れていても、いざ転職活動においてWeb面接を受けるとなると、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、転職を成功させるWeb面接の事前準備(後編)として、基本的なマナーや話し方などについて解説します。

■Web面接の服装・マスク
面接官に失礼のない、服装・髪形で面接に臨むのは対面での面接と同じです。企業から「私服で」といった特段の指定がない限り、男性も女性も、スーツ着用が基本です。また、上半身しか映らないからといって、下はスエットやジーンズということもないようにしましょう。機器の調整などで動いたときに、下まで映ってしまうリスクがあります。Web面接ではマスクは外すのが基本です。自宅以外で受験するなどやむを得ない事情がある場合は、面接開始後に一言添えましょう。マスクを着けて臨む場合は、無地のマスクを選び、派手すぎる色は避けるようにしましょう。

■入室時間・最初の一言
Web面接ではあまり早くに指定URLからログインすると、面接官がまだ準備中のこともあるので、入室は面接開始の5分くらい前がおすすめです。ただし、会社側から「10分前に」「早く入室いただいても対応できないのでオンタイムで」といった指示がある場合には、その指示に従いましょう。第一印象を決める最初のあいさつが大切なのは、Web面接でも同じです。対面のように立ち上がる必要はありません。まず「本日、面接を受けさせていただきます〇〇〇〇です。よろしくお願いいたします」とフルネームで元気良く名乗り、お辞儀をしましょう。

■Web面接での目線・表情・話し方
Web面接で特に気を付けてほしいのが目線の位置。つい画面に映る面接官を見てしまいがちですが、それでは相手から目線が外れてしまいます。視線を合わせるためにはカメラを見て話すことを意識してください。対面と違い、画面越しだと表情が分かりづらく、普通にしていても無表情や不愛想に見えたり、通信の状況によっては声が聞こえにくかったりすることがあります。面接中は意識して口角をあげ、いつもよりにこやかな表情を保ちましょう。話すときも意識して、普段より大きな声で、ゆっくり、はっきりと。手ぶりや相づちなどのアクションや笑顔などの表情も、大きめにしたほうが相手に積極性や熱意が伝わりやすいでしょう。

■退室の仕方
面接終了後は、会社側が先に終了する場合も、先に退室することを促される場合もあります。勝手に退室せずに、指示に従ってください。また先に退室する場合には、必ずお礼を一言添えるようにしましょう。

Web面接では画面から得られる情報がすべてなので、印象を悪くしないための対策は必要です。初めてのWeb面接を控えている方、あるいは、すでに何度か実施したWeb面接がうまくいかなかった方は、事前準備と面接に臨む際の心構えについて改めて見直してみてください。