社労士試験の申込者数・受験者数・合格者数・合格率の推移

今年も社労士試験が迫ってきました。

年々、人気の資格となってきて今や合格率・合格者数は年ごとに減少している狭き門で、毎年4万人近い方が受験をしています。

過去5年間の社労士の合格率は約6~7%で、合格者数は年々減少傾向です。(2021年度は前年より上がり7.9%)

実施年度 申込者数(名) 受験者数(名) 合格者数(名) 合格率
2021年度 50,433 37,306 2,937 7.9%
2020年度 49,250 34,845 2,237 6.4%
2019年度 49,570 38,428 2,525 6.6%
2018年度 49,582 38,427 2,413 6.3%
2017年度 49,902 38,685 2,613 6.8%

合格率は年によって増減はしますが、約6%~7%で推移しています。
「10名が受験をして1名が合格できるか?」という大変厳しい合格率ですが、このような低い合格率には理由があります。

1.多くの科目と、広い試験範囲から、知識の整理が難しいため

科目ごとの広範な知識をバランス良く習得し、高いレベルを維持したまま本試験に臨むのは容易ではありません。多くの受験生が試験当日までに十分な対策をたてることができず不合格という結果になってしまいます。

2.選択式試験で合格基準を達成できない受験生が多いため

社労士試験は「択一式試験」と「選択式試験」の2つの試験形式があり、合格レベルには達しているものの、選択式試験で「1点」が足らず不合格になってしまう受験生が毎年います。受験生の多くが苦手にしている分野や、非常に細かい部分が出題されることもあり、選択式対策が不十分な場合は合格は難しいです。

3.多くの法改正があり、最新の情報に対応できていないため

社労士試験で出題される科目の大半が「法律」であり、法改正がセットになると考えてよいでしょう。中には毎年のように改正される法律もあり、一度覚えた制度・条文をリセットして最新の情報を掴む必要があります。その法改正情報を正確に把握し、本試験の場で正解を導き出すことが合格のために必要です。

以上のような理由がこの低い合格率に表れているように思います。

しかしこの難関試験を突破した暁には社会保険労務士としての未来があり、転職市場においても選考に有利となります。

8月28日の試験当日には我々も試験会場で皆さんの応援に駆け付ける予定です。

直前期のラストスパートをかけ、皆さんの合格を願っています!