■みんなが解ける問題は確実に点を取ること
試験対策としてはこの直前期でやるべきことはひとつ。「とにかく復習」です。中にはつい知識を増やそうと新しい参考書に手を伸ばしてしまったり、予想問題のネット検索などに時間を費やしてしまう方がいらっしゃいますが、それはやめましょう。まずは「過去間違えた箇所は二度と間違えない」ことを念頭に、徹底的に問題に向き合い、復習することをおすすめします。過去問や模擬試験を反復練習し、各科目の頻出事項を確実に身に着け、受験生の半分以上が正解する問題は確実に正解すること。社労士試験は各科目に足切りが設定されていますので、取りこぼさないことが重要なのです。不安な箇所はテキストを見直し、完全に理解するまで確認しましょう。まだまだ過去問からの出題の多い試験であり、出題事項の7割程度が基本事項と言われています。難問や奇問ではなく、基本事項をきちんと確実にインプットしましょう。また、過去問は本番同様の時間配分で解き、頭と身体を試験に合わせて行きましょう。
■法改正、一般常識もあきらめない
社労士試験に出題される法改正の範囲は、毎年その年の「4月上旬」時点までのものです。その年の5月以降に施行された法令については当該年度の試験の出題範囲外となります。出題内容は試験年度のトレンドや社会状況に応じた傾向があります。2~3年遡って出題されることもあるので注意です。法律は掘り下げるとキリがないので深堀せず、テキストは軽くでいいので何度も読み直し、頭に入れましょう。一般常識対策は難しく、出題数も少ないので最初から対策はしない、という方もいますが、前述したとおりひとつでもラインを割れば不合格です。こちらも諦めず、直前期に販売される法改正、白書対策用教材や、予備校やwebなどの集中講座を利用して、効率よく勉強するとよいでしょう。
いよいよ今年度の社会保険労務士試験までラスト2週間となりました。ここからは体調管理をしっかりすることが一番重要です。そして、これまでの自分を信じて落ち着いて試験本番を迎えてください。社労士の試験は、残り数週間でいくらでも合格レベルに近づくことが可能です。これまでお会いしてきた受験生の方の中にも、ラストスパートをかけて合格を勝ち取った方がたくさんいらっしゃいます。皆様が本番で実力を発揮できることを、心から願っております!